阪神高速ETC乗り放題パスは、ETC装着車両を対象とする阪神高速道路の利用促進策
項目 | 阪神高速ETC乗り放題パスの説明 |
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普通車利用料金 | 全地区(東西両地区)1680円 東地区1110円 西地区1110円 |
〃(ETC2.0) | 全地区(東西両地区)1600円 東地区1050円 西地区1050円 |
軽・二輪利用料金 | 全地区(東西両地区)1420円 東地区960円 西地区960円 |
〃(ETC2.0) | 全地区(東西両地区)1340円 東地区910円 西地区910円 |
利用申込期間 | 2023/9/8-2024/3/31(WEB事前申し込み) |
利用期間・実施日 | 2023/9/16-2024/3/31の土日祝 ※対象除外日2023/12/30-1/1 |
有効期間 | 利用日の1日(0:00~23:59) |
定員 | 各設定日につき先着4000台 |
内容 | ・ETC機器装着自動車を対象とした、阪神高速道路の1日定額乗り放題パス。 ・普通車と軽・二輪との車両区分、東地区と西地区のエリア区分がある。 ・インターネットからの事前申し込み制(利用日当日も可能)。 ・料金は他のETC料金と同じくクレジットカード後払い(銀行引き落とし)。 |
特徴と注意点 | ・阪神高速ETC乗り放題パスは、渋滞の少ない土日祝を実施日とする、ETC装着車両向けの阪神高速利用促進策。ETC2.0車載機器の普及の意味合いもある。 ・阪神高速全線が全地区となる。全地区は、東地区と西地区に区分されているが、2号淀川左岸線(淀川の南岸沿いを東西に走る路線)の一部は両地区に含まれている。西地区のみを走行する場合、2号淀川左岸線は全線含まれるので問題ない。東地区のみを走行する場合は、淀川左岸線の東端の大開ランプ~海老江ジャンクション間は含まれないので注意が必要。気づかずに走行してしまうと全地区扱いになる。 ・東地区は概ね大阪府内の路線に対応する。すなわち1号環状線・11号池田線・12号森口線・13号東大阪線・14号松原線・15号堺線・16号大阪港線・17号西大阪線・4号湾岸線・6号大和川線・2号淀川左岸線(一部を除く、この点上記したように注意)。 ・西地区は概ね兵庫県内の路線に対応する。すなわち3号神戸線・2号淀川左岸線・5号湾岸線・7号北神戸線・31号神戸山手線・32号新神戸トンネル。 ・申し込み時点で地区の選択はしない。走行実績によって料金が請求される。例えば西地区のみを走行する予定だったとしても、1度でも東地区に入ってしまえば全地区料金となる。 ・定員は各実施日につき先着5000人まで。申し込み済み利用日の前日(23:59:59)までキャンセル可能。キャンセルしなくても利用しなければ料金の引き落としはないが、利用回数にはカウントされるので、利用しないことが確定したならキャンセルしたほうがいい。キャンセル料はかからない。当日でも空きがあれば、高速走行前なら申し込み可能。 ・利用日の有効時間は、0時から23時59分まで。この点は初電から終電まで有効な、鉄道の1日乗車券と異なる。 ・1枚のETCカードにつき10回まで利用可能。今回は実施期間が約半年と長いためか回数が増やされている。 ・SPRING期間は、シーズン4回までが通例だったが2020年に3回に引き下げられた。3回に達したら別のETCカードを登録して利用すればよい。ただし、事前に登録したETCカードを車載器に挿入しなければ通常料金が請求されるので、複数のETCカード保有者は注意が必要。 ・ETC2.0車載機器利用者は通常料金よりも若干安くなる。ETC2.0車載機器であるかどうかは自動的に判定されるので事前申請の必要はない。 ・中型車(トラック、マイクロバスなど)以上は対象外。 ・阪神高速沿線提携観光施設等の割引優待あり(小幅)。公式サイトから申し込み後に受け取る受付完了メールか、申込み状況確認ページから共通クーポンを印刷して持参する。携帯・スマホに転送して呈示することもできるが、その場合は利用できない施設もある。 |
阪神高速ETC乗り放題パスのメリット・デメリット | ・阪神高速のETC車料金は、走行距離によって変わる従距離制になっている。普通車の場合は29.52円×km+250円に消費税を加えた金額を四捨五入したものが通行料金となる。下限上限があって、下限は営業距離1km以下の300円、上限は営業距離33km以上の1320円。 ・営業距離18kmだと通行料金は860円となるので、2回(往復)高速を利用すれば1720円(860×2)だから、ETC乗り放題パス1680円の方が割安になる。すなわち往復利用しかしないならば、片道18kmが利用者にとっての損益分岐点になる。実際に利用した距離相当の料金が、乗り放題パスの値段に満たなくても定額料金で請求・引き落としされる。この点は鉄道の1日乗車券と同じで、注意が必要。 ・この定額パスを利用すると走行距離が大きいほどETC料金は割安になるが、一方でガソリン代は距離に比例して増加する。この点は鉄道(電車)の1日乗車券との大きな違いである。一方で利用人数にダイレクトに比例しない点はメリット。 ・高速が渋滞している場合、一般道に気楽に降りられるという点では自由度が高い。ただし高速が渋滞している時は、並走する下道も渋滞していることがままある。 ・他の高速道路との接続ジャンクションでは、注意してないとそのまま進入して別料金が発生するので気をつけたい。ジャンクションでは一般道に降りられないことも多いので、その場合は一つ手前の出口で降りる。 |
申込利用手順 | ・阪神高速ETC乗り放題パス専用サイトにアクセスする→申し込みボタンをクリック→カレンダーから申込日を選んでクリック→氏名・車種・ETCカード番号・メールアドレス等の個人情報を入力して登録する→受付完了メールを受信→利用日は登録したETCカードを装着して走行→後日料金引き落とし。 |
類似パス | ・NEXCO西日本(西日本高速道路)が、毎年期間限定で、九州、中国、四国、二輪限定プランなど、一地方エリア内の定額ドライブパスを販売している。 ・関西圏では2019/7/12-12/1に、京都・若狭路・びわ湖・はりま路ぐるっとドライブパスが販売された。京都・若狭路・びわ湖エリアの2日間プランと、それにはりま路エリアを加えた3日間プランがあり、1日プランはない。いずれのプランもお盆期間は対象外。料金は普通車で2日間5000円、3日間6800円。 ・NEXCO中日本、NEXCO東日本も、地方のすいてるエリアを対象として、各種の期間限定パスを発売している。首都高速の乗り放題パスはない。 |
2023年の実施実績 | 阪神高速ETC乗り放題パス2023 2023/9/16-2024/3/31の土日祝。年末年始(12/30-1/1)は除外日。 1枚のETCカード利用可能回数は10回。 定員が各日5000人に増加(2022年は4000人)。 |
2022年の実施実績 | 阪神高速ETC乗り放題パス2022 2022/9/17-2023/3/26の土日祝。冬季を含むのは初めてだが年末年始(12/31-1/2)は除外日。 1枚のETCカード利用可能回数は10回。 |
2021年の実施実績 | 実施せず。 |
2020年の実施実績 | SPRING3/7-4/19の土日祝。1枚のETCカード利用可能回数3回に引き下げ。SPRING期間はこれまで利用可能回数4回だった。 |
2019年の実施実績 | SPRING3/9-4/14の土日祝。1枚のETCカード利用可能回数10回→4回に引き下げ。2019/4/1飛び地の8号京都線をNEXCO西日本に移管したが、もともとこのパスの対象外なので影響はない。 SUMMER-AUTUMN7/16-12/15の土日祝。1枚のETCカード利用可能回数4回→10回に引き上げ。10/1の消費税増税時には普通車全地区30円値上げ(1650→1680)、東西地区各20円値上げ(1090→1110)と料金改定。 |
2018年の実施実績 | SPRING3/10-4/15の土日祝。SUMMER-AUTUMN7/14-12/16の土日祝。 |
2017年の実施実績 | SPRING3/18-4/9の土日祝。 SUMMER-AUTUMN7/15-12/10の土日祝からは、普通車と軽・二輪の区分と、東西地区の区分を導入、全地区普通車料金1650円、東西地区1090円と大幅に値上げした。大幅に値上げした。また2日連続乗り放題を廃止。 |
2016年の実施実績 | SPRING3/12-4/10の土日祝、SUMMER7/16-8/28の土日祝、AUTUMN10/15-12/4の土日祝。 |
2015年の実施実績 | SPRING3/14-4/12の土日、SUMMER7/18-8/30の土日祝、AUTUMN10/10-12/6の土日祝。 |
2014年の実施実績 | SPRING3/21-30の土日。GW4/26-5/5から1日1230円、2日連続2260円に値上げ。SUMMER7/19-8/31の土日祝、AUTUMN10/18-11/24の土日祝。 |
2013年の実施実績 | SPRING3/16-4/14の土日、SUMMER7/20-9/1の土日、AUTUMN10/19-11/24の土日祝。 |
2012年の実施実績 | 料金は1日乗り放題1200円。GW4/28-5/6、SUMMER7/21-8/26の土日祝。AUTUMN10/20-11/25の土日祝から2日連続乗り放題2200円を追加。 |
阪神高速の延伸状況と今後の予定 | ・2019/3/31、飛び地の8号京都線がNEXCO西日本に移管。 ・2020/3/29、6号大和川線が全線開通。4号湾岸線と14号松原線がダイレクトに結ばれる。 ・2025年春までに、2号淀川左岸線2期完成予定。豊崎(梅田の北側)に、幹線道路の新御堂筋(国道423号線)との出入口が設けられるので、大阪都心部と大阪湾岸部を結ぶ高速路線が増えることになる。また梅田周辺の下道の渋滞緩和にも効果があるだろう。その後さらに東に延伸して近畿道と第二京阪との門真JCTに接続する計画(淀川左岸線延伸部)がある。 ・2028年頃に、5号湾岸線(大阪湾岸道路西伸部)の六甲アイランド~ポートアイランド~湊川JCT(3号神戸線・31号神戸山手線と接続)間の完成を目指す。2018年末に着工済みだが、海上に巨大な橋を架けて神戸港を横断するもので、難工事が予想される。完成すると3号神戸線の渋滞が緩和され、阪神間の道路交通事情は大きく改善する。また、ポートアイランド南側の人工島にある神戸空港へのアクセスが格段に向上する。 ・大阪湾岸道路は、文字通り大阪湾沿いの都市高速道路。南のりんくうJCT(間空道と接続)から大阪湾を反時計回りに神戸市の名谷JCT(第二神明と接続)を経て垂水JCT(神戸淡路鳴門道)に至る。南港JCTを境に大阪側が阪神高速4号湾岸線、兵庫側が阪神高速5号湾岸線となっている。上記の六甲アイランド~湊川JCTが供用になれば、大阪湾岸道路は概ね完成と言ってもいい。延長約80kmなので、関空近くと神戸市西部を約1時間で結ぶことになる。 |
ETC割引について | ・阪神高速には下記の各種ETC割引があるが、ETC乗り放題パス利用時は定額なので無関係。 ・渋滞緩和を促すための、大阪都心流入割引、神戸都心流入割引、短距離区間利用割引、西大阪線端末区間割引(現金車も対象)、池田線時間帯割引。 ・事業者向けの、大口・多頻度割引、環境ロードプライシング割引。 ・障がい者割引(現金車も対象)。 |
ETCパーソナルカードについて | ・ETCパーソナルカードは、クレジットカード会社を利用しない人のためのETCカード。NEXCO東日本、NEXCO中日本、NEXCO西日本、首都高速、阪神高速、本四高速の6社が共同して発行している。 ・あらかじめデポジット(保証金)をETCパーソナルカード事務局に預託し、かつ年会費1257円を毎年支払う。デポジットは、カードを解約すれば返却される。高速道路の利用料金は、利用者の銀行口座から引き落とされる(預託金から引き落とされるわけではない)。デポジットの金額は、高速の月平均利用額の4倍が目安で、最低20000円。 ・各種ETC割引やETC乗り放題パスにも使用できる。ETC無線車であることが必要なので、車へのETC車載器の設置は当然必要になる。料金所でETCパーソナルカードを係員に渡せばすむことにはならない。 |
ETCコーポレートカードについて | ・ETCコーポレートカードは、大口・多頻度利用者(運送業者など)を対象とした料金割引を受けるためのETCカード。個人でも申し込めるが、このカードは阪神高速ETC乗り放題パスの対象外。ETCコーポレートカード保有者がETC乗り放題パスを利用したいときは、普通のETCカードを使用すればよい。 |
公式サイト | 阪神高速 |
問合わせ | 06-6576-1484(お客様センター) |
注 | 情報は変更されている場合があります。ご利用の際には公式サイト等で確認してください。 |
阪神高速路線図 (出所:阪神高速)
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