堺・百舌鳥古墳群世界遺産きっぷは世界遺産の百舌鳥古墳群を回遊するための1日乗車券
項目 | 堺・百舌鳥古墳群世界遺産きっぷの説明 |
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発売価格 | 南海版:発売なし 大阪メトロ版:大人1500円、小児用なし |
発売期間 | 南海版:発売なし 大阪メトロ版:2021/10/30-2022/3/31 |
有効期間 | 発売期間中の1日 |
内容(機能) | 南海グループの堺市内交通機関乗降り自由+エンジョイエコカード(大阪市地下鉄・バス1日乗車券) |
特徴 | ・大阪府南部にある百舌鳥・古市古墳群(もず・ふるいちこふんぐん)の世界文化遺産登録(2019年7月6日)を機に、南海電鉄が堺観光の利便性を高める企画乗車券を発売。 ・南海版が基本のはずだが、2021年度は大阪メトロ版のみの発売(300円値上げ)となった。地元用の南海版には需要がなかったものと思われる。 ・堺市博物館(入館料大人200円高大生100円小中学生50円)が観覧無料、大仙公園日本庭園(入園料大人200円小人100円)が入園無料。2021年度版から堺市立町家歴史館 清学院(入館料大人100円小人無料)と堺市立町家歴史館 山口家住宅(入館料大人100円小人無料)が入館無料となった。この4ヵ所は入場しないともったいない。他にも施設・店舗の優待(有料)がある。 ・堺市にある仁徳天皇陵(大仙陵)を中心とする百舌鳥古墳群を対象エリアとしていて、近鉄南大阪線沿線にある古市古墳群は含まれていない点に注意。南海版は、単に南海電車の堺1日乗車券と考えたほうがいい。百舌鳥・古市古墳群に関心がある場合は、もずふるレンタサイクルの利用を検討したほうがいい。電動アシスト自転車が1日500円で借りられる。 ・南海電鉄の仁徳天皇陵の最寄駅は高野線の三国ヶ丘駅だが、古墳に入れるわけではない。仁徳天皇陵の南側に隣接する大仙公園内に堺市博物館と大仙公園日本庭園がある。 ・南海の初乗り運賃は160円。 ・前売なし。 |
大阪メトロ版(2021年度版)の乗降り自由区間 | ・南海電鉄:南海本線(難波駅~堺駅)、高野線(汐見橋駅~中百舌鳥駅) ・南海バス:堺市内のワイドエリア内 ・阪堺電車:我孫子道~浜寺駅前 ・大阪メトロ:全線 ・大阪シティバス:全路線(IKEA鶴浜行バス及びユニバーサル・スタジオ・ジャパン行バス、 空港バス、オンデマンドバスを除く) |
大阪メトロ版(2021年度版)の前年からの変更点 | ・発売価格300円値上げ。 ・南海バスと阪堺電車の路線が一部加わった。 ・堺市立町家歴史館 清学院と堺市立町家歴史館 山口家住宅が入館無料となった(両者で300円相当)。 |
南海版(2020年度版) | ・発売価格:大人700円、小児350円 ・発売期間:2020/3/20-6/30 ・内容:南海線(難波駅~堺駅)、高野線(汐見橋駅~中百舌鳥駅)が乗り降り自由 ・特典:堺市博物館(入館料大人200円高大生100円小中学生50円)が観覧無料、大仙公園日本庭園(入園料大人200円小人100円)が入園無料。 |
大阪メトロ版(2020年度版) | ・発売価格:大人1200円、小児用なし ・発売期間:南海版に同じ。 ・内容:南海版+エンジョイエコカード(大阪市地下鉄・バス1日乗車券) ・特典:南海版に同じ。 ・堺・百舌鳥古墳群世界遺産きっぷの大阪メトロ版(2020年度版)は、2020/3/20-6/30に大人1200円で発売された。 ・大阪メトロ・大阪シティバスのエンジョイエコカードは、大人800円(土日祝600円)なので、単純に南海版の価格を加えると、大阪メトロ版は1500円(土日祝1300円)の価値がある。大阪市民の堺観光には便利。 ・南海本線(難波駅~堺駅間)での大阪メトロ(大阪市地下鉄)との連絡駅は、難波駅で御堂筋線・千日前線・四つ橋線(各難波駅)、新今宮駅で御堂筋線・堺筋線(各動物園前駅)、天下茶屋駅で堺筋線(天下茶屋駅)。 ・高野線(汐見橋駅~中百舌鳥駅間)では、中百舌鳥駅で御堂筋線(中百舌鳥駅)と連絡している。したがってあたかも環状線にように南海線と大阪地下鉄を乗継利用することができる。 ・大阪シティバスには、地下鉄住之江公園バス停と堺駅西口バス停を結ぶ89系統の路線がある。 |
南海線について | ・南海(南海電気鉄道)は、大阪南部と和歌山県北部を結ぶ私鉄。南海本線は難波と和歌山市を結んでいる。 ・このチケットの南海本線の有効区間は、難波駅~堺駅間の9.8kmで、南海本線全区間の15%にすぎない。難波駅~堺駅間の片道大人運賃は260円。沿線観光スポットと最寄り駅は、なんばパークスなどの大規模商業施設(難波)、今宮戎神社・通天閣(今宮戎)、スパワールド(新今宮)、住吉大社・住吉公園(住吉大社)など。 ・高野線(こうやせん)は、定義上は大阪市浪速区の汐見橋駅~和歌山県高野町の極楽橋駅だが、岸里玉出駅で線路が分断されている。実際の電車の運行は、南海本線を経由する難波駅~極楽橋駅間と、通称汐見橋線と呼ばれる、汐見橋駅~岸里玉出駅間に分かれている。 ・このチケットの有効区間は、汐見橋駅~岸里玉出駅間の汐見橋線4.6kmと、岸里玉出駅~中百舌鳥駅間の9.5km。汐見橋線沿線は住宅街で観光スポットもないので、このチケットの観点からは無視してさしつかえない。高野線沿線観光スポットと最寄り駅は、住吉大社(住吉東)、堺市役所21階展望ロビー・反正天皇陵(堺東)、仁徳天皇陵(三国ヶ丘)、土師ニサンザイ古墳(中百舌鳥)など。 |
阪神版(2019年版) | ・2019年は、阪神版(大人1200円、小児用なし)があった。内容は、南海版+阪神全線(神戸高速線を除く)1日乗車券。 ・阪神版は、阪神沿線エリアからの阪神なんば線を経由する日帰り堺観光きっぷとして有用と思われた。 また南海線沿線住民が神戸観光や阪神間観光に利用することもできた。 ・ちなみに西端の神戸三宮駅から阪神尼崎駅と大阪難波駅を経由して東端の中百舌鳥駅までの料金は大人片道740円、往復すれば1480円かかった。なお阪神の大阪難波駅と南海の難波駅は乗り継ぎに徒歩8分程度要する。 ・2019年版については、南海版も阪神版も発売駅がごく少数に限定されており、コンセプトも含めて中途半端な印象を受ける。 |
阪神線について | ・阪急と異なり阪神間の輸送に特化していたが、2009年3月20日の阪神なんば線開業により、阪神と大阪南部を結ぶことになった。 ・阪神本線(梅田駅~尼崎駅~元町駅)と神戸高速線(元町駅~高速神戸駅 -~西代駅)は一体運用されているが、神戸高速線はこのチケットの対象区間に含まれない。 ・阪神なんば線(尼崎駅~大阪難波駅)では神戸三宮駅と大阪難波駅の直通列車もある。 ・武庫川線(武庫川駅~武庫川団地前駅)は阪神本線の支線。 |
発売場所 | 南海版:南海なんば、新今宮、天下茶屋。 大阪メトロ版:地下鉄各駅駅長室、大阪メトロ案内カウンター(新大阪・梅田・なんば)など。 (阪神版:阪神梅田、尼崎、甲子園、御影、神戸三宮。) |
公式サイト | 南海電鉄 大阪メトロ |
注 | 情報は変更されている場合があります。ご利用の際には公式サイト等で確認してください。 |
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