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特定機能病院とは |
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@高度の医療の提供、開発、研修ができる病院で、 |
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A内科・外科など主要な10以上の診療科、病床数500以上、医師・看護婦数に関する条件などの外的要件を満たし、 |
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B厚生労働大臣が承認したものである。 |
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施設数 |
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国立がんセンター(東京都中央区)、国立循環器病センター(大阪府吹田市)、全国の79大学病院および大阪府立成人病センターの計82施設(2007年8月現在) |
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表1.東海地方の特定機能病院 |
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費用の加算 |
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紹介状のない場合に、初診時特定療養費という名目で初診費用が加算される。ただ現在では、特定機能病院でなくとも病床数200以上の病院は徴収可能とされているため、大病院の多くは実際に徴収している。その点では差はないと言える。むしろ病院間の費用の差の方が大きい(初診時特定療養費は病院により数百円〜数千円)。 |
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ただし、特定機能病院では高度先進医療を行うことが多く、保険がきかない部分があるために結果的に費用が高くつくことは十分ありうる。 |
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医療事故に伴う承認の変動 |
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@横浜市大医学部附属病院 |
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1999年1月患者を取り違えて手術を行った事件により、8月に横浜市大は特定機能病院の承認を辞退し、1年5ヵ月後の2001年1月に再承認された。 |
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A東京女子医大病院 |
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2001年3月に心臓手術を受けた女子が死亡した医療過誤事件で、医師二人が業務上過失致死と証拠隠滅の疑いで逮捕されたことに伴い、2002年9月に特定機能病院の承認が取り消され、2007年8月に再承認された。 |
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特定機能病院は高度の医療を提供するが、医療事故と無縁というわけではないことは承知しておく必要がある。 |
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